2022年09月29日録画
2022年11月18日(金)、火山学が専門である、鈴木雄介氏による「火山と水」と題したレクチャーが行われた。
レクチャーの第一部では、火山地域は溶岩や火山灰ががさがさ積み重なっているため水が染み込みやすく、染み込んだ水が周囲の平野や盆地に湧水として現れることについて、具体例を挙げながら説明があった。
第二部では、伊豆半島の地層について、半島になる以前の、南の海の地下火山からできている水を通しにくい地層、半島になった後に起きた噴火でできた水を通しやすい地層、その後、小さい火山をあちこちに作った一番水を通しやすいが大規模の湧水を作り出すわけではない地層の三つに分類した。
第三部では、展覧会場である貴僧坊地区周辺の湧水について、上記の三つの分類を使用しながら、水がどこから運ばれてくるのかが示された。
鈴木雄介 (フリーランス地質屋さん)
専門は地形・地質、特に火山地質学。建設コンサルタント、伊豆半島ジオパーク、大学教員を経てフリーランスの地形地質便利屋さんに。自然のものを測ったり掘ったり撮ったり採取したり顕微鏡で見たりするのが趣味。ドローンや謎の測量機器を使って地形や地質を測ったり調べたりする会社にも所属。三島市在住。