早朝から雨

この日は早朝から雨。霧を霧が出ることも期待しながら出かけたが、思いのほか雨が強く、霧というより雨撮影になった。 山の中でありながら開けた砂防ダムと崩落跡のスケールから崩落当時の濁流の激しさを容易に想像できる。実際に雨の中だったこともあり、降り続く雨の音に恐怖も感じる。 砂防ダム上流に流れる小さな流れは長靴で渡れるほどの浅さ。まだ穏やかに降った雨が集まっていく様子はとても穏やか。そこでしばらくのあいだ雨の小川の影。 サワガニを見つけ川上に進むと、川の中に一つの骨を見つけた。鹿かイノシシのものと思われる。姿を見せずともどこかから山の動物がこちらの様子をうかがっているようで、こちらが訪問者であることを感じる。 場所を変えていくうち、ざっと降った雨が落ち着くと時折遠目に霧が出始めた。 天城の雨が染み込むような山の音が以前屋久島で感じたものと似ているように感じた。 もう少し雨を撮影してみようと思う。

貴僧坊水神社のわさび田にて

貴僧坊の水神社と境内のわさび田を訪れました。暑い日の最中、わさび田では地元の方々が山葵を収穫しておられました。神社から湧く冷たい水で山葵が育まれ、その収益で神社を維持されていることを初めて知りました。
自然の循環の中に人々の生活があり、水、山葵はそんな循環の中で育まれている恵み。
また過去の台風で起こった土砂崩れの痕跡を目の当たりにし、恵みとは反対の自然のもたらす厳しさを知ることもできました。
祭儀で雅楽を奉仕するにあたり、貴僧坊の豊穣と平穏を祈り演奏に望みたいと思っております。