取材と奏楽奉仕・演奏

10月13日
◯旭滝
修善寺の駅に待ち合わせ、
松本さんにお車でご案内頂きました。ジオサイトにも指定されている旭滝へ。

予想していた瀧の風情よりも、優美で、稀有な景色でした。
まるで人工的につくられたような断面を、水がひかりながら流れていました。

落差105m、朝日の昇る時正面から光を受けて輝くのでこの名になったとのことです。
溶岩が冷えて固まる過程で作られた、柱状の割れ目(柱状節理)が間近で見られます。

旭滝の入り口には「大平(おおだいら)神社」には御祭神 天地生成の神である「高皇産霊神(タカミムスビノカミ)」が祀られてました。遥拝。

『日本書紀』に「天地を鎔造した功あり」と記されているそうです。鎔造(ようぞう)とは金属を溶かして型にはめてものを形づくることをいうとのこと。
確かに旭滝は神話に通ずるほどの造形であり、自然の大いなる力を感じるスポットでした。

◯修善寺付近散策
現在伊豆市の修善寺地区は夏目漱石、井伏鱒二などの文豪も滞在した温泉街です。
修善寺川(通称、桂川)の川沿いには温泉や旅館が並んでいます。町並みも美しかったです。
源頼朝の弟・範頼が自刃に追い込まれたり、頼朝の子・頼家が暗殺される、、などの歴史上の舞台となった土地です。
現在は曹洞宗の修善寺をお参りしました。
「鎌倉殿の十三人」の企画展も拝見しました。

また、兄頼朝から謀反の疑いをかけられた範頼が幽閉された、日枝神社内の信功院跡に立派な御神木に誘われて、足を伸ばしました。
偶然、自分が住まいしている埼玉県北本市に五大桜の一つ蒲桜が今も花を咲かせます。この蒲桜は東へ落ち延びた範頼の杖が根付いたものと伝えられており、ご縁を感じました。

10月14日
◯水神社御例祭にて奏楽奉仕。
14日は儀式中の祭典楽として雅楽を奉納させて頂きました。

ワサビ田がひろがる社叢に小雨模様でしたが、空気の潤い瑞々しさを感じながら、年に一度の御例祭お務めさせて頂きました。
また、お酒を捧げあう?儀式に立ち合わせて頂き、コロナを越えて集う氏子さんたちの明るさと安堵を感じたひとときでした。

その後、ナーサリーでの演奏、中学校で雅楽の体験授業を仲間とご一緒させて頂きました。
雅楽はどちらかというと、抽象的な音楽ですが、素直に感じて頂ける環境がうれしかったです。
ご関係の皆様のコーディネートに感謝いたします。