2022年08月11日録画

2022年8月11日（木）、東京大学農学生命科学研究科附属演習林の講師を務めている、森林水文学の研究者浅野友子氏によるレクチャーが行われた。

レクチャーでは、浅野氏の専門である「森林水文学」「砂防工学」——山地域での水と土砂の動きを自然科学的に明らかにし、災害の防止や山地環境を保全し利用したり、水資源の量と質の管理に役立てたりする——といった視点から、日本の山地・森林の歴史に始まり、現在の日本の森林の課題や山地流域での水の流れについて、様々な事例を用いて説明があった。

また、後半では、レクチャーの前に訪れた伊豆半島の場所に触れながら、火山帯の水の特性などについての話もあった。

最後に、アーティストからは、火山性の地質における森林の特徴や、拡大造林や手入れの放棄された現在の森林についての質問があがった。

浅野友子 （東京大学大学院農学生命科学研究科　講師）

京都大学大学院農学研究科で博士課程を修了後、日本学術振興会特別研究員を経て、現在は東京大学所属。
農学生命科学研究科附属演林では、埼玉県の秩父演習林、山梨県の富士癒しの森研究所、愛知県の生態水文学研究所等に勤務。
専門は森林水文学、砂防学。