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第1回

天城山からの恵み

塩谷和広 Kazuhiro Shioya
環境カウンセラー

2022年05月25日録画

2022年5月25日(水)、伊豆市筏場地区在住の環境カウンセラー、塩谷和広氏による「天城山からの恵み」と題したレクチャーが行われた。
レクチャーでは、日本でも5本の指に入る降雨量を誇る天城山、その中でも3200年前に噴火が起こった「皮子平」を中心に、この地域の植生や昆虫について説明がされた。
また、近年では鹿による食害と酸性雨の影響によって、鹿柵の設置や植林なども行っているが、天城山の荒廃が進んでいるという。
レクチャーの後半では、伊豆半島が過去に南の太平洋にあったことを示すレピドシクリナという生物の化石や伊豆半島の至るところにある火山の跡、狩野川台風によってできた筏場の大崩壊、天城山の湧水を使用しているわさび沢などが紹介された。
アーティストからは、伊豆半島固有の生物や植物、鹿が増えた原因などについての質問があがった。

塩谷和広 (環境カウンセラー)

1946年 静岡県生まれ。製紙会社の技術部に勤務して会社の公害防止管理者としても活動する。定年退職後は静岡県の環境学習指導員として自然観察会の計画や実施、学校などで行う水生生物観察の講師などとして活動。伊豆昆虫談話会事務局。天城山皮子平のマメザクラ群再生協議会メンバー。自分の主宰するバンドを持ち伊豆市文化協会に所属する。