台風で水量が増していることを期待して、萬城の滝に向かった。やはり普段以上に音も反響している。滝まで向かう階段の途中からすでに滝からの細かいしぶきが舞っている。はっきりと目に捉えられるぎりぎりの大きさの粒が、滝つぼから逆流して一帯に広がっていた。その粒をとらえられるようカメラを設置。一帯に舞う粒と滝壺の水面の撮影を行った。水の中での撮影の為時間勝負だったが、非常に面白い滝の表情に出会えた取材になった。大見城址の本丸からの眺めは、ここに城をおいたことが納得の見晴らしの良さ。思いの外急角度に登る道が時に適度に道の行く先を遮る。ここからの遠景が霧につつまれ遮られるのを見たいと思った。季節、天気、時間を変えて、またここの変化を追いながら撮影を行っていく。